2009年2月14日 (土)

おにまるのヘリコプター

きしだえりこ 作  ほりうちせいいち 絵Pb170425
ちいさなヘリコプターに乗って、鬼の子おにまるがやってきました。牧場で「このこやぎ、もらっていくよ」、お菓子屋さんで「このあめ、もらっていくよ」、デパートで「この三輪車、もらっていくよ」・・・雲の上の自分の家に持ち帰ります。でもなにをしても、すぐに飽きてしまいます。

読み聞かせ子供ウケ度・・・・・☆☆☆☆☆

「ダメ~」「こんなことしちゃ、いけないんだよ~」「どろぼうだぁ~」「拉致だ~」と、子供達の反応が楽しかった。最後はかみなりの父ちゃん(ラムちゃんのパパ風か、かみなりちゃんのお父さんみたいな・・・を想像してました)が出てきて、おにまるをポカリ!・・・な展開を予想していましたが、女の子を乗せて(さらって)「いろんなことしてあそぼうね」というオチでした。

聞き手の子供達も最後まで口をあけたまんまでしたが、ある意味絵本ならではの、「突っ込みどころ満載」で、読み手も新鮮でした。

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きっとみんなよろこぶよ!

ピーター・スピアー 作  松川真弓 訳Pb170423
おとうさんとおかあさんが出掛けてお留守番をすることになった3兄弟。だれが思いついたか、「すてきで気の利いたこと」を実行することにします。

このお宅、とりあえず家の中は無事だったのねーと、ちょっぴり安心・・・な訳は無く、同じピーター・スピアーの『ああ、たいくつだ!』では、怒った後は「うちの子達は天才」と喜ぶ両親でしたが、こちらの家庭ではそうはいかなかったでしょうね。おうちが大きなカンバスになって、この兄弟は「やるだけのことは、やった!」と、充実感に満ちております。この後は「塗り直し」で、また思いっきり頑張れたのかな?

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もぐてんさん

やぎ たみこ 作Pb170424
がんちゃんの家の庭に池を作ろうと、お父さんが穴を掘っています。ボコっと現れたのは、巨大モグラのもぐてんさん。不思議な能力は、人語を話す事だけじゃない。体の大きさ自由自在。がんちゃんたち一家も小さな人になって、もぐてんさんと不思議で楽しい夏の一日が始まります。

来年の夏の始めにこれを読んでみよう!とわくわくの一冊。昔読んだ『砂の妖精』に出てきた毛むくじゃらの生き物を思い出します。あれは気難しい性質でしたが、もぐてんさんはサービス精神一杯。ネコとも友達で、「こんな出来すぎの話って・・・」と思わずつっこんでしまいますが、楽しく読めました。

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ダットさん

こもり まこと 作Pb170422

読み聞かせ子供ウケ度・・・・・☆☆☆☆

「ダットさん」「ヨタハチ」「エスハチ」「エヌコロ」・・・こちらはなんの事かわかりませんでしたが、乗り物好きの子供達にはすぐピーンと来たようで、一部男の子達の目はきらきら。地元「横浜」ナンバー(今なら「湘南」ナンバーなんでしょうね)も良かったのか、「あの辺はきっと湘南だ」「葉山じゃない?」と声が上がっていました。

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オーケストラの105人

カーラ・カスキン 作 マーク・サイモント 絵 岩谷時子 訳Pb170431
金曜日の夜、外がだんだん暗くなって寒くなって・・・105人の人達が出掛ける支度を始めます。お風呂に入って、体や顔をきれいにして、下着を身につけて、服を着て・・・みんなひとりひとり身支度は違います。楽器を持って「行ってきます」と出掛けていく先はコンサートホール。

週末にコンサートを聴きにいく贅沢が、臨場感と共に味わえる一冊。

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2008年11月16日 (日)

ケーキやさんのゆうれい

ジャクリーン・K・オグバン 作 マージョリー・プライスマン 絵 福本 友美子 訳Pb080090

コーラ・リー・メリウェザーは、国一番のケーキ屋さん。すばらしいケーキを作るわりに、外見はレモンを食べたみたいに口をすぼめ、やせた体にひっつめてお団子にした髪、気難しい人でもありました。そんなコーラ・リーが亡くなって、店は売りに出されますが、新しくやってくるケーキ職人はコーラ・リーの幽霊に次々と追い出されてしまいます。数年後、店を買ったアニー・ワシントンにコーラ・リーは「私のむねが一杯になって、涙がこぼれるほど素晴らしいケーキを作ったら、台所をゆずる」と約束します。アニーはありとあらゆるケーキを作りますが・・・。

本の終わりに「ゆうれいも喜ぶチョコレートケーキの作り方」が載っていて、作ってみました。砂糖を山ほど入れるので、しっとりと、どっしりとした(それこそ悪魔の心臓のように黒い)ケーキになりました。クリームや果物でデコレーションしたら相当大きなケーキになったので、レシピを半分にしても良いと思います。

読み聞かせ子供ウケ度・・・・・☆☆☆☆☆

学年が上の子供達でしたが、いろんなケーキが出てきたり、コーラ・リーおばあちゃんとアニーのケーキのケーキ対決がどうなるか、とても集中して聞いている様子。担任の先生も「なかなか読み聞かせしても聞いてくれないので、今日は良かった」と感想が。

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だいず えだまめ まめもやし

こうや すすむ 文 なかじま むつこ 絵Pb080088
食いしん坊の3兄弟。だいずを10粒ずつもらったので、育てて収穫してみました。秋になってたーくさんの大豆がとれて、またふやそうと春にまいてみました。収穫時期の違いで、もやしにも枝豆にも大豆にもなるんだな~。でもどれも美味しいな!

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とんとんとうもろこし

小宮山 洋夫 作Pb080089
とうもろこしを育てて、とうもろこし料理を作って、とうもろこしパーティーをします。焼きとうもろこし、ゆでとうもろこし、とうもろこしのカレー、とうもろこしチャーハン、とうもろこしご飯、バター炒め、ラーメン、サラダ、バーべキュー。おしまいは、とうもろこしの葉と皮でボールを作ります。

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きつねのホイティ

シビル・ウェッタシンハ 作  まつおか きょうこ 訳Pb080091

スリランカの小さな村。アンゴウ、マンゴウ、ランゴウという仲の良い元気なおかみさん達が住んでいます。村はずれに住むきつねのホイティはいつも腹ペコ。アンゴウさんちの晩御飯を覗き見て、悪知恵を思いつきます。人間の服を着て「旅人」に化け、ご飯をごちそうになります。アンゴウさんはきつねが化けてやってきたと気づきますが、ホイティはうまく騙したと大得意。いい気になってマンゴウさんち、ランゴウさんちと「ちゃっかりご馳走いただきます」をはしごしますが、おかみさん達は1枚上手。きつねをからかってやろう、と待ち構えています・・・。

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かなづちスープ

ユルゲン・ウルフ 作・絵 楠田枝里子 訳Pb080092

寒い11月の夜。森で道に迷ったヤーコブはやっとこ一軒の家の明かりを見つけます。けちんぼのカトリンの家でした。「なにか食べさせて」と頼んでも、「あたしだって何にも食べてない」と何も出す気は無いカトリン。「だったら、かなづちで簡単に美味しいスープが作れるよ」というヤーコブの提案にカトリンは早速スープ作りを始めます・・・。

美味しいものを食べると、人間は心も温かくなり、隣人同士もうまくいく・・・『バベットの晩餐会』という映画を思い出しました。

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