« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »

2008年3月

2008年3月22日 (土)

おおきなきがほしい

さとう さとる 文  むらかみ つとむ 絵P3160020
かおるは、「もしうちに大きな木があったら・・・」といろいろ空想を広げます。
長年愛されてきた名作絵本。本当にこんな木があって、見晴台や自分の小屋があったら・・・と、子供の頃あこがれました(^v^)

読み聞かせ子供ウケ度・・・☆☆☆☆
今時は、木登りをしない(禁止されている)子もいるそうですが、やんちゃそうな子が、一生懸命見入っていたのが、嬉しかったです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ひ・み・つ

たばた せいいち 作P3160021
ゆうきのおばあちゃんは、七夕の日に80歳になります。「誕生日に何がほしい?」とゆうきは手紙を書きます。おばあちゃんからのお返事に、「とてもかなえたい願い」が書いてあります。のらねこのどらから「願い事をかなえる方法」を教えてもらったゆうきは、お宮の森にでかけていきます。

読み聞かせ子供ウケ度・・・☆☆☆☆☆
長いお話でしたが、よーく聞いてくれました。七夕の奇跡がおばあちゃんにやって来る、素敵なお話。自分のおじいちゃんやおばあちゃんを想いながら聞いてくれたようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ルリユールおじさん

いせ ひでこ 作Ehon027
大好きな植物図鑑が読み込んでボロボロになってしまったソフィー。本の装幀をしてくれるのはルリユールだと聞き、ルリユールおじさんをさがしに行きます。パリの街で探し出したおじさんの仕事場は、本が生まれ変わる場所でした。
おじさんのお父さんもルリユールでした。「魔法の手」をもつ職人の誇りが、「名を残さなくていい。ぼうず、いい手をもて。」の言葉に込められています。素晴らしい仕事をしても、「わたしも魔法の手をもてただろうか。」とおじさんは思います。
大した仕事をしなくても名を残したがる人が多いこの世界。ルリユール父子のこの言葉の清々しさに身が引き締まります。
本好きの友人達に、この本を「読んで♪」と持って行ってます(^^)絵も美しいので、大切な一冊。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

100万回生きたねこ

佐野 洋子 作Ehon011
ねこ絵本の名作。100万回も生きて、さんざん愛されてきても、愛する事を知らなかったネコ。たった1匹の愛する猫と知り合い幸せを手に入れますが、別れの時がやって来ます。愛する白ネコの死で涙を流し、やがて動かなくなるラストに、号泣した人は多いはず。他人を愛せない100万回の人生よりも、本当に愛する他人を得る事の出来た、たった1つの人生の素晴らしさ、大切さも伝えてくれます。結婚式の引き出物にこの絵本を選んだ・・・という話も聞きました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ふゆじたくのおみせ

ふくざわ ゆみこ 作P3160023
山に冬が近づくある日、りすさんの「ふゆじたくのおみせ」で在庫セールが始まります。大きなセーターは500どんぐり、赤い可愛いチョッキは50どんぐり、籠いっぱいの食べ物は100どんぐり、本のセットは50どんぐり、ふかふかのクッションは70どんぐり・・・森のみんなはそれぞれ欲しい物を買うために、「どんぐり拾ってこなくっちゃ!」と森に走り出します。大きなくまくんは、やまねくんにチョッキを買ってあげるため、小さなやまねくんは、くまくんにセーターを買ってあげるため、どんぐり拾いをがんばります。友達想いのくまくんとやまねくんの、温かい物語。

読み聞かせ子供ウケ度・・・☆☆☆☆☆
冬に向う時期に読んだので、森の動物達と気持ちが寄り添えたのか、じーっと聞き入ってくれました。絵もストーリーもほんわか温かい一冊。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

崖の国物語

ポール・スチュワート 作 クリス・リデル 絵 唐沢則幸 訳P3160017
崖っぷちにある「崖の国」を舞台にした冒険小説。第8巻での主人公は、トウィッグのお父さん、雲のオオカミことクウィントです。少年時代のクウィントがサンタフラクスの飛空騎士団に入り、寒波に覆われた崖の国をマリスや仲間たちと共に救います。壮大な物語の初期の頃を描いています。第1巻から第7巻までに登場した人物達の若き頃も出てきます。薄明の森で生きながら死んでいた騎士スクリーディウスと愛獣(?)ヴァンクウィクス、泥地で追いはぎをしていたヘムフィックス・ルート、そして、トウィッグの章で最高位学者をしていたヴィルニクス・ポムポルニウス。ヴィルニクスは、若い頃から「頂上に登りつめるのに必要な能力・・・狡猾さ、敵意、裏をかく事、人を欺く技・・・を持っている」と自負していて、その通りになるのですが、マリスのお父さんを除いて、最高位学者は皆そういった人物がなっているようです。権力を握り、私利私欲に走り、弱い者を迫害する姿(現実の権力者も往々にして、こうですね・・・)は、全巻共とても残酷です。8巻はまだ殺伐としたシーンは少ない方か・・・とも思えますが。ともあれ、各巻とりあえず勧善懲悪な1話完結で来ているので、この8巻も、悪に蹂躪されてきりきりしながら読み進むうちに、クウィントや善良な仲間達の怒涛のような活躍で、最後はホッと胸をなでおろす結末が待っていました(^^)次巻はどうなるか?『崖の国』ワールドは一度ハマると抜けられません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

魔法使いのチョコレート・ケーキ

マーガレット・マーフィー 作 シャーリー・ヒューズ 絵 石井桃子 訳P3090005

魔法や不思議がたくさん詰まった短編集。表題作は、チョコレートケーキを作るのが得意な魔法使いのお話。魔法使いとしては優秀でないし、他人と愛想良く交われない、ようは不器用な魔法使いのおじいさんは、子供達にケーキをごちそうしようと招待状を出しますが、誰も来てくれませんでした。りんごの木の苗木や他の木にたっぷりの肥料のケーキをくれながら、何年も経つうちに、立派な森が出来上がり、そこに子供達がやって来て、やっとおじいさんに素敵な友達が出来る・・・というお話。魔法使いが、木に話しかけながら肥料のケーキを一切れ、自分にはチョコレートケーキを一切れ・・・と過ごす時間は優しさに満ちています。他に、善良なサーカス団員が古いメリーゴーラウンドと共にサーカス団を追い払われますが、森の妖精たちの力で世界一のメリーゴーラウンドになる、という『メリー・ゴウ・ラウンド』。自由を愛する針仕事の達人ミドリノハリは、悪い女王と手下たちから逃げています。追手を誤魔化してくれたテディに、お礼に素晴らしい贈り物をしていく『ミドリノハリ』など、8つのお話と2つの詩が収められています。

作者はニュージーランド在住の児童文学作家。豊かな自然に囲まれた環境で、次々と魅力的な作品を生み出しています。P3110003

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月17日 (月)

郵便局員ねこ

ゲイル・E・ヘイリー 作  あしの あき 訳P3160015
クレアは酪農場に住む子猫。でもその農家は猫が多すぎて、食べ物が足りません。そろそろ一人立ちする時期だと考え大都会ロンドンへと旅立ちます。都会での野良猫としての生活は夏の間は何とかなりましたが、やがて秋が来て、家の無いクレアには、想像以上に厳しい冬がやって来ます。苦労してやがて居場所と〈女王陛下直属郵便局ねこ〉の役目を手に入れるクレアの物語、「ねこ版オリバー・ツイスト」といった趣です。

クレアの絵は作者の愛猫がモデルでしょうか?作者と愛猫、二人で写した写真が裏表紙に載っていました。1800年代~今日まで、ロンドンの郵便局や博物館では、実際にねずみ対策に猫を局員として採用していて、お手当ても支給されているという、楽しい実話がこの物語の由来だそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ちりとちりり

どい かや 作P3160012
自転車にのって森の中にお散歩に出掛ける、ちりとちりり。森の中は、きれいな物や美味しい物、楽しい事にあふれています。
愛らしさと楽しさと美味しさがいっぱいの絵本。本屋で見つけて「かわいい♪」と、すぐ買ってしまいました(+o+)。だいたい一旦は帰ってから、悩んでから、買う・・・というのがいつもパターンなのですが・・・(^_^;)ちりとちりりの洋服がそれぞれ赤と青のボタンやポケットだったり、服のデザインも少しちがうので、ぐりとぐらの女の子版のようです。
『ちりとちりり』の本は、『うみのおはなし』『まちのおはなし』『はらっぱのおはなし』と続きます。どの話も美味しいお菓子やらパンやら出て来て、どんな味なのかとわくわくします。(^u^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

チキンマスク

宇都木 美帆  作P3160016
なにも出来ない「ぼく」は、自分で自分の事がきらい。勉強が得意なフクロウマスクくん、図工が得意なハムマスクくん、足の速いウママスクくん・・・みんなは優秀だけど、落ちこぼれのぼくにはクラスで居場所なんて無い・・・。

友人に薦められて読んでみました。「自分はこんなだから・・・」と考える、どんどん切なくなる事って、人間ならどんな人にもあるでしょうね。チキンマスクくんに共感します。でも、どんな人も、自分は自分のまま、誰かと交換は出来ません。作者は現役の先生だそうです。教育者らしい、子供に対する温かい気持ちが伝わります。こういう目線をたくさんのひとが持ってくれたらなぁ・・・もういい加減、「勝ち組」とか「負け組」なんて観念が世の中から消えてほしいですね!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

コレットちゃんはおかあさん

フランソワーズ 作  ないとうりえこ 訳P3160014
ちいさい黄色いおうちにひとりで住むコレットちゃんという女の子がいました。ひとりはさびしいので、「動物達のおかあさんになろう!」と決めて、小鳥達、まいごの子猫、捨てられた犬、ウサギ、ひつじ、年寄り馬、亀・・・まだまだいろんな動物を飼い始めます。
動物が好きなので、次々に飼うコレットちゃんが微笑ましいです。困っている動物を次々に引き取る優しさも、ペットショップで好みの犬猫を買う今の時代からは遠い世界・・・良いですね。好きなものに囲まれて、幸せなコレットちゃん。増えすぎた動物達も新しい里親に迎えられて、めでたしめでたし。絵本らしいかわいいお話(^^♪

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ちいさなろば

ルース・エインズワース 作 石井桃子 訳 酒井信義 画P3160013

黒い小さなロバは、雪の降る日、牧場の囲いの中をぐるぐる回っていました。女の子が二人やって来て、サンタクロースの話をロバにします。自分にも何かプレゼントをくれたら良いのになぁ・・・と思っていると、その夜、4頭のトナカイがひいている銀色のそりが現れて、足をいためているトナカイの代わりに、ロバがそりをひいてくれないか?と、サンタクロースに頼まれます。
サンタがくれたプレゼントは、ロバが一番望んでいたものでした。ツリーや華やかな飾りや賑やかな食卓などは出てきませんが、温かい結末が嬉しい、クリスマスらしい一冊です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月15日 (土)

月あかりのおななし集

アリソン・アトリー 作 こだまともこ 訳 いたやさとし 絵
『グレイ・ラビットの冒険』のアリソン・アトリーによる小さな童話が6つ入ったお話集。妖精や小人、人の体を離れる影法師など、不思議なかわいらしいお話が揃っています。登場する子供達は、掃除婦や洗濯婦などの貧しい家庭の子供達が多いですが、どの子も元気で、庶民の家庭らしく純朴です。
この本は、翻訳者がイギリスの田舎の教会の裏庭でやっていたガレージセールでたまたま手にとってみたら、アリソン・アトリーの本だった・・・という、それこそ「魔法の力」でもはたらいたのでは・・・?というエピソードがあります。
タイトルには「月あかり」とありますが、お話自体はあまり月とは関係ありません。月あかりの下、子供に読み聞かせ、あるいは大人も読んで下さい・・・というニュアンスでしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ねぼすけはとどけい

ルイス・スロボドキン 作 くりやがわけいこ 訳P3090010
スイスの山奥の小さな村の時計屋さんの壁には、ずらりと鳩時計が飾ってあります。1時間毎に一斉に「ポッポー」と鳩が飛び出してきますが、1羽だけ、少し遅れて鳴く鳩がいます。村の人はもう承知で、面白おかしく見守っていましたが、ある日、暑い暑い「ガラビア」という国の大金持ちの王様がやってきます。
鳩時計を大人買いする王様相手に、生真面目な時計屋のおじいさんは、ちゃんと商売できるかな?楽しく読めました♫

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ラッセのにわで

エルサ・べスコフ 作  石井登志子 訳P3090004
ラッセが庭でボールを放り投げると、木の枝の上にボールを持って座っている男の子がいます。楓の葉の冠をかぶったその子の名前は「くがつ」。「くがつ」に案内されて出会うのは、まるすぐりの子供達、あかふさすぐりのおじょうさん、りんごのご婦人、プラムのお嬢さん達、野いちごの母子・・・秋の庭の妖精達が愛らしいです。
エルサ・べスコフはスウェーデンの児童文学作家、絵本作家です。『ラッセのにわで』は大ベストセラー。自分の家の庭がこんなに広くて、果物のなる木や畑があって、ラッセは幸せですね。子供時代は自然の中で遊んでいると、確かに木や花と会話している気持ちになった事ってありますね。P3090003

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月12日 (水)

給食番長

よしなが こうたく  作P3020007

1年2組はいつも給食を残してばかり。「番長」「まさお」「せいじ」「たかふみ」の悪がきカルテットに、怒った給食のおばちゃん達が立ち上がります。

読み聞かせ子供ウケ度・・・☆☆☆☆☆

いや~ウケました<^!^>読み聞かせに持って行ったら、「あ~!給食番長だ~!」「読んで~!」と最初から大人気。読み終わったら拍手の嵐\(^o^)/先生は「ワタシも買います」とおっしゃっていました。おまけの「給食すごろく」「とんとんずもう」も楽しめました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

飼育係長

よしなが こうたく 作P3020008

腕白小学校1年2組シリーズ第2弾。おなじみの悪がきカルテット、今度は動物に愛を注ぎます。「ごはんを食べさせていればいい!」という子供らしい浅はかさが招いた結果は・・・?

前作よりお話の内容はおとなしいです。給食のおばちゃんたちがそっとページの隅に出演していたり、『給食番長』にハマった人には楽しいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ポテトスープが大好きな猫

テリー・ファリッシュ 作 バリー・ルート 絵 村上春樹 訳P3090012
テキサスの片田舎で年取っためす猫と暮らすおじいさん。この猫はねずみや魚は捕ったこともなく、好物はおじいさんの作ってくれるポテトスープです。ふたりはいつもおじいさんのピックアップトラックに乗って湖に行き、ボートで魚釣りをします。ボートの舳先が猫の定位置です。ある日、寝坊した猫を残し、おじいさんはひとりで魚釣りに出掛けます。起きたらおじいさんがいないので、猫はひとりでどこかに出掛けてしまいます・・・。
田舎で暮らす、心の通い合った猫とおじいさん。携帯電話やインターネットなんて使わないアナログな生活ですが、シンプルで無駄の無い、豊かな暮らしが淡々と送れています。村上春樹さんのあとがきを読んで、このおじいさんは人嫌い変人ではなく、茶目っ気たっぷりのテキサスっ子であることがわかります。年取った雌猫の様子や性格がよーく描かれています。私も20年以上生きた雌猫を飼ってましたので・・・飼われているのは、人間であったなぁ・・・と、今でもなつかしいです。猫って年をとっても外見は若いまま。年齢と共に気品や貫禄がついて、かわいさもあって逆らえないというか・・・(^_^;)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クリスマス プレゼントン

スズキ コージ 作P3090007
町に雪がどんどん降る夜、町の大通りを横切って進むのは、雪ダルマ。やがて雪ダルマは雪でラッパ男を作り、もとの場所に戻ります。メリーが「あやしい」と見張っていると、次の夜は雪ダルマとラッパ男とで、雪で馬を作ります。馬に乗って出発した雪ダルマとラッパ男を追いかけて、メリーは「クリスマス・プレゼントンおじさん」の家に迎えられます。
スズキコージさんが書いたクリスマスの本でタイトルが面白いので手に取りました。サンタの親戚一同やドラゴンも登場して、賑やかです。P3090006

| | コメント (0) | トラックバック (0)

くまのコールテンくん

ドン・フリーマン 作  まつおか きょうこ 訳P3090008
デパートのおもちゃ売り場。お人形やぬいぐるみ達は、だれかが早くやって来て自分をおうちに連れて行ってくれないかなぁと思っています。くまのコールテンくんもそのひとり。ひとりの女の子がコールテンくんを一目見て好きになってくれますが、ママは「つりひものボタンがとれているから」と買わずに行ってしまいます。その夜、コールテンくんはズボンのボタンを探しに、デパートの中を歩き出します。
シンプルなお話ですが、子供とおもちゃの友情が温かく描かれています。最後のページの「ともだちって、きっと君のようなひとだね」の一言が良いです。こう思える人に、一生の内何人出会えるかな?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月10日 (月)

ちいさいヨット

ロイス・レンスキー 作  わたなべ しげお 訳Ehon024

「スモールさん」シリーズは「ちいさいひこうき」「ちいさいじどうしゃ」「ちいさいしょうぼうじどうしゃ」等々今のところ9冊刊行されています。

「ちっちゃいのに、いろんな操縦ができて、えらいね!」・・・などと思っていたら、「スモールさんはおとうさん」で、実は3人も子供のいるおとうさんだったのか!と、びっくりしました(^_^;)けっこうマイホームパパでした。てきぱきと様々な乗り物を操縦していく様子が詳しくて、「ヨットって、こうやって動かすのか~」と、乗り物好きな子は楽しめます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『まりーちゃん』シリーズ

フランソワーズ 作P3090014
『まりーちゃんとひつじ』・・・まりーちゃんとひつじのぱたぽんは、なかよし。「ぱたぽんに子ひつじが生まれたら、その毛を売って、きっとほしい物がなんでも買える」と空想するまりーちゃんと、「子ひつじが生まれたら、みどりのはらっぱにすむでしょう。そしたらひなぎくの花がきれい。おひさまがいちんちきらきら」と、ぱたぽん。たわいない話ですが、愛らしいのです。
まりーちゃんシリーズは7冊出ています。絵がとても可愛いので、まりーちゃんの世界にひたりに何度も絵本を開いてしまいます(^u^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ものぐさトミー

ペーン・デュボア 作  松岡 享子 訳 P3090013
トミー・ナマケンボは、ものぐさで、怠け者。電気仕掛けの家に住み、自分の事は全部機械まかせの生活を送っています。ある日、嵐で電気の供給が止まってしまい・・・。どうなる、トミー!?
「早く起きなさい!」「顔を洗って歯を磨きなさい!」「さっさと服を着なさい!」「とっとと食べなさい!」・・・これは、親が子供にさせる事なので、トミーの親も電気の家にやらせる程のなまけんぼなのか、ハイテクの家に子供を任せて仕事に行っているお金持ちなのか・・・?などという考えは野暮ですね(^_^;)ありえない設定は絵本ならでは。

読み聞かせ子供ウケ度・・・☆☆☆

トミーのなまぐさ度、そして、電気が止まった後にどうなったか・・・ずいぶんと笑いがおこりました。大人なら、トミーのなまぐさぶりに眉をひそめるくらいかも・・・?こんなに受けるとは思っていませんでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

はちみついろのうま

小風 さち 作  オリガ・ヤクトーヴィチ 絵P3090001
はちみついろの美しい髪をもった娘がいました。隣村の鍛冶屋の若者のところにお嫁に行くことになり、「あの人に食べさせたい」と、森にきのこと木苺を採りに行きます。ところが、森の中に住む鬼婆につかまってしまい、馬に姿を変えられてしまいます。
美しい娘、森に住む悪いお婆さん、それを助ける若者・・・と、古典的なお話ですが、ロシア風の民族衣装や純朴で愛らしい娘、挿絵の美しさを堪能しながら、なつかしい絵本に出会ったようです。『わにわに』シリーズの小風さちさんの本だったので、手にとりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ミイラくん あそぼうよ

にしかわ おさむ 作P3090009
ぼくと犬のぺスが出会ったのは、男の子のミイラ。博物館に忍び込んで会いに行き、一緒に家に連れて来て・・・。
3000年も経っていても、ミイラくんの会いたいのはおかあさん。風に乗って飛んでいくミイラくんにほろりとします。

読み聞かせ子供ウケ度・・・☆☆☆☆

ミイラくんに感情移入するようで、とても反応が良かったです。絵もかわいい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 6日 (木)

わにわにシリーズ

小風 さち 作  山口 マオ 絵P3020002

「わにわにのごちそう」「わにわにのおでかけ」「わにわにのおふろ」3冊出ています。わになのに、小市民的な生活を送るギャップと、ずりっづづづ・・・などの効果音が笑いを誘います。

読み聞かせ子供ウケ度・・・☆☆☆☆☆

いつも「本なんて」としらけていた子が、読み始めると目を見開いて口を開けて見入ってくれました♪読後に、「読ませて!」と寄ってきてページをめくっていたので、嬉しかった~(~o~)ねっ!本って楽しいでしょ?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 5日 (水)

雨、あめ

ピーター・スピアー 作Ehon022

雨が降り出して、おねえちゃんと弟は大喜び!レインコートを着て、傘をさして、外に遊びに行きます。雨の中のお散歩は、びしょぬれ有り、新発見有りで、楽しい事ばかり。やがて雨はじゃんじゃん降ってきて・・・。大雨の日は、子供の頃の特別な一日。兄妹、姉弟が一緒になって遊び、お風呂に入るのは、小学校低学年位まででしょうか?絵の1コマ1コマが、自分も子供の頃に戻って「楽しい~!」とわくわくする本です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 4日 (火)

エリザベスは本の虫

サラ・スチュワート 文 デイビット・スモール 絵 福本友美子 訳Ehon001

本に恋し、本に囲まれ、本を友に、本と共に生きたエリザベス・ブラウンのお話。しあわせな一生ですね。

ページの余白に出てくる懐中電灯や時計などのイラストもしゃれています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

だれでもしっているあのゆうめいな ももたろう

五味 太郎 著Ehon023

あのももたろうは、本当はこんな話でした!鬼たちも憎めず、賑やかでほのぼの~なお話(^・^)

岡山から帰省する友達が「きびだんご」をお土産に持って来てくれます。パッケージの絵が五味さんの絵柄だと思っていましたが、この絵本でやはりそうだったか!と確信。

読み聞かせ子供ウケ度・・・☆☆☆☆

話がおなじみの方向からどんどんずれていくと、笑いが起こりました。絵もわかりやすいから、とても楽しめたようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 2日 (日)

マリーのお人形

マリーズ・ファティオ 文  ロジャー・デュボワザン 絵  江國香織 訳Ehon017_2

パリの骨董屋さんに飾られている美しいアンティークドールのお人形は、朝からため息ばかりついています。「一緒に遊べる女の子がいてくれたら」・・・。郵便屋さんの娘のマリーはウィンドーの向こうのお人形を毎日ながめています。やがてお人形はアンティーク好きのご婦人に買われていきます。

ピンクと黄色の色使いだけですが、とても美しい絵本です。きれいなお人形に憧れる女の子の気持ちはわかりますね~。お人形があればもちろん一緒に遊ぶもの。お洋服を作り、おままごとをする・・・幼い日、一緒に遊んでいるうちに汚れてボロくなっていったリカちゃんやお雛様・・・「こんなになっちゃって、持ち主を恨んでるかなぁ・・・」と気にしていましたが、たくさん遊んで喜ばれていたのかな~?と思うと、ちょっとホッとしますね(^^♪

読みきかせ子供ウケ度・・・☆☆☆

女の子は熱心に聞いてくれてましたが、男の子達はなんかピンと来なかったようです。「なんだ~?」といった反応でしたね(-_-;)  ・・・かつて女の子だった方々には好評でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

グレイ・ラビットのおはなし

アリソン・アトリー 作 マーガレット・テンペスト 絵 石井桃子 中川李枝子 訳Ehon020

小さい灰色うさぎのグレイ・rラビットは、野うさぎのヘア、りすのスキヘルと一緒に森のはずれの小さな家にすんでいます。働き者のグレイ・ラビットは、なまけものでいばりやのヘアとスキヘルを支え、助けながら、けなげに生きています。人間の畑にニンジンを採りに行き怖い目にあったグレイ・ラビットは、ニンジン畑を自分で作ろうと、森のカシコイ・フクロウに教えを乞いますが、ふくろうは、「教える代償にしっぽをくれ」と言います。しっぽをふくろうにあげてしまうグレイ・ラビット。無事にニンジン畑は作れるか、しっぽをとりもどせるのか、おまけにヘアとスキヘルもイタチに捕まり・・・グレイ・ラビットがんばれ!

まず、こんな連中を身を粉にして支える生活で、あんたはいいのか?と思いながら読み進む内に、様々な出来事があり、ヘアとスキヘルもさずがに反省し、随分と家の用事をしてくれるようになります。身近でも、家庭のこういう話はあるでしょう。外に出たグレイ・ラビットが、月夜の晩に自由をかみしめて宙返りをしたり、黄色い小鳥の種をまいて小鳥がたくさん生まれてくるところを空想して嬉しくなったりする場面はぐっと共感出来ます(^_^)脇役で出て来る、もぐらさんやはりねずみも好感が持てます。はりねずみのファジー坊やが誕生日に貰う「ツチボタルのランプ」・・・美しいでしょうね。でも、現実のツチボタルというと、地中のトンネルで不気味な光るすだれを使って虫を捕食する・・・『へんないきもの』に出ていましたね(-_-;)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする

エリナー・ファージョン 作 シャーロット・ウォーグ 絵  石井 桃子 訳Ehon014

なわとびが上手な少女エルシー・ピドックは、妖精のなわとび師匠アンディ・スパンディに見出され、三日月の晩に縄跳びの秘術を教わります。縄跳びの達人になったエルシーはやがて大きくなって、それから月日は流れ・・・。100年もたって起こる奇跡の物語。

おばあさんになったエルシーは、「かっこいい」そして「粋」!悪徳領主をひらりとやっつける鮮やかさ・・・こんなおばあちゃんに、なりたい!憧れ度NO.1です。高とび、するりとび、羽根のような軽とび・・・風を切ってなわとびがしたくなります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »