女の子の絵本

2008年11月10日 (月)

オーパルひとりぼっち

オーパル・ウィットリー 原作 ジェイン・ボルタン 編 バーバラ・クーニー 絵 やぎたよしこ 訳P6050030
両親が亡くなり、あたらしいおかあさん一家と暮らす少女オーパル。「やっかいもの」と呼ばれ、家の仕事をする日々の彼女ですが、周りには様々な友達がいます。大きな木のラファエル、ねずみのメンデルスゾーン、犬のホラチウスやカラスのポルセナ、様々な花たち・・・近所に住む目の見えない女の子とも、心が通っています。そして、オーパルをいつも見守ってくれている、天使のおとうさんと天使のおかあさんがいるのです。

1900年生まれの彼女は、養子に入った家族と共に製材キャンプを転々としながらの生活をしました。これは、オーパルが5歳と6歳の頃に書き残した日記です。小さい女の子の心の中がよく伝わってきます。字を覚えたての少女が封筒に書き残し、義理の姉さんにビリビリにされても、この日記は後の世に残って、たくさんの人達に読み継がれるようになった・・・天使のおとうさんと天使のおかあさんがくれた、奇跡なのかもしれません。

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2008年7月14日 (月)

おひさまのたまご

エルサ・べスコフ 作 石井登志子 訳P5110010
妖精の女の子が森で見つけた丸くて大きくて橙色の卵。きっとおひさまが落としたおひさまの卵よ!大ニュースに、友達のコッテやねっこじいちゃん、カエル、りす、ふくろう・・・みんなで騒いでいると、渡り鳥が「それはオレンジというものだ」と教えてくれます。飲んでみると、オレンジのジュースの美味しいこと!でもカラスにオレンジを持って行かれてしまった妖精は、「おひさまの国に行って来る!」と、ツグミと一緒に旅立ちます。

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2008年5月10日 (土)

エミリー

マイケル・ビダード 文 バーバラ・クーニー 絵 掛川恭子 訳P4210008
少女の家族が引っ越してきた家の向かいには黄色い家があって、「なぞの女性」と呼ばれる女の人と妹が住んでいます。その人は20年以上も家から出たことがないというのです。お母さんのピアノが気に入ったようで、少女とお母さんは黄色い家に招かれます。ピアノを弾くお母さん。少女がそっと階段をあがっていくと、白い服を着た女の人「エミリー」が小さな椅子に座っていました・・・。
実在の詩人、エミリー・ディキンソン(1830~1886)と少女の交流を描いた、バーバラ・クー二ーの挿絵がとても美しい本です。  

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マトリョーシカちゃん

加古里子 作 ヴェ・ヴィクトロフ/イ・ベロポーリスカヤ 原案P4210007
お人形のマトリョーシカちゃんは、おうちにお客さんを呼ぶことにしました。「みちをとおるみなさん、わたしのところにあそびにきてください。ドナーシャもクラーシャもダーシャもまっています。」と紙に書いて貼り出すと、やって来たのはユラユラ人形のイワンちゃん、ドングリ人形のイリューシャちゃん、おしゃれ人形のアンドリューシャちゃん、馬車を運転するぺトリューシャでした。マトリョーシカちゃんの中からつぎつぎと可愛らしいドナーシャ、クラーシャ、ダーシャが現れて、踊ったり歌ったりおしゃべりしたり、みんなで楽しい時を過ごします。

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2008年4月 3日 (木)

ロサリンドとこじか

エルサ・べスコフ 作  石井登志子 訳P4020092
ロサリンドとこじかは仲良し。菩提樹の下で休んでいると、猟師が銃を撃ってきて、音にびっくりしたこじかはどこかへ逃げてしまいます。お城の王様に見つかって金の檻に入れらてしまったこじか。猟師が探しに来て、ロサリンドに知らせます。でも助けに来たロサリンドまで、牢屋に入れられてしまいます。
べスコフらしい、可愛らしい絵本です。

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2008年3月22日 (土)

ルリユールおじさん

いせ ひでこ 作Ehon027
大好きな植物図鑑が読み込んでボロボロになってしまったソフィー。本の装幀をしてくれるのはルリユールだと聞き、ルリユールおじさんをさがしに行きます。パリの街で探し出したおじさんの仕事場は、本が生まれ変わる場所でした。
おじさんのお父さんもルリユールでした。「魔法の手」をもつ職人の誇りが、「名を残さなくていい。ぼうず、いい手をもて。」の言葉に込められています。素晴らしい仕事をしても、「わたしも魔法の手をもてただろうか。」とおじさんは思います。
大した仕事をしなくても名を残したがる人が多いこの世界。ルリユール父子のこの言葉の清々しさに身が引き締まります。
本好きの友人達に、この本を「読んで♪」と持って行ってます(^^)絵も美しいので、大切な一冊。

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2008年3月17日 (月)

ちりとちりり

どい かや 作P3160012
自転車にのって森の中にお散歩に出掛ける、ちりとちりり。森の中は、きれいな物や美味しい物、楽しい事にあふれています。
愛らしさと楽しさと美味しさがいっぱいの絵本。本屋で見つけて「かわいい♪」と、すぐ買ってしまいました(+o+)。だいたい一旦は帰ってから、悩んでから、買う・・・というのがいつもパターンなのですが・・・(^_^;)ちりとちりりの洋服がそれぞれ赤と青のボタンやポケットだったり、服のデザインも少しちがうので、ぐりとぐらの女の子版のようです。
『ちりとちりり』の本は、『うみのおはなし』『まちのおはなし』『はらっぱのおはなし』と続きます。どの話も美味しいお菓子やらパンやら出て来て、どんな味なのかとわくわくします。(^u^)

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コレットちゃんはおかあさん

フランソワーズ 作  ないとうりえこ 訳P3160014
ちいさい黄色いおうちにひとりで住むコレットちゃんという女の子がいました。ひとりはさびしいので、「動物達のおかあさんになろう!」と決めて、小鳥達、まいごの子猫、捨てられた犬、ウサギ、ひつじ、年寄り馬、亀・・・まだまだいろんな動物を飼い始めます。
動物が好きなので、次々に飼うコレットちゃんが微笑ましいです。困っている動物を次々に引き取る優しさも、ペットショップで好みの犬猫を買う今の時代からは遠い世界・・・良いですね。好きなものに囲まれて、幸せなコレットちゃん。増えすぎた動物達も新しい里親に迎えられて、めでたしめでたし。絵本らしいかわいいお話(^^♪

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2008年3月10日 (月)

『まりーちゃん』シリーズ

フランソワーズ 作P3090014
『まりーちゃんとひつじ』・・・まりーちゃんとひつじのぱたぽんは、なかよし。「ぱたぽんに子ひつじが生まれたら、その毛を売って、きっとほしい物がなんでも買える」と空想するまりーちゃんと、「子ひつじが生まれたら、みどりのはらっぱにすむでしょう。そしたらひなぎくの花がきれい。おひさまがいちんちきらきら」と、ぱたぽん。たわいない話ですが、愛らしいのです。
まりーちゃんシリーズは7冊出ています。絵がとても可愛いので、まりーちゃんの世界にひたりに何度も絵本を開いてしまいます(^u^)

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2008年3月 4日 (火)

エリザベスは本の虫

サラ・スチュワート 文 デイビット・スモール 絵 福本友美子 訳Ehon001

本に恋し、本に囲まれ、本を友に、本と共に生きたエリザベス・ブラウンのお話。しあわせな一生ですね。

ページの余白に出てくる懐中電灯や時計などのイラストもしゃれています。

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