星・月の絵本

2008年11月10日 (月)

月へいった魔術師

クリスチーナ・トゥルスカ 作  矢川澄子 訳P6170004
ポーランドのクラコフに住んでいた、一人の魔術師のお話。研究よ実験に明け暮れ、さまざまな魔術を使えても、月へいって見たい、という願いはかなわない魔術師。なんと悪魔を呼び出して、願いを何でもかなえる代わりに命をあげると、約束してしまいます。そのときから魔術師にこき使われて悪魔はへとへとになります。

人間のキリの無い欲に付き合わされる悪魔。悪知恵比べも魔術師の方が1枚上手で、最後は消えてしまいます。ご苦労様でした!

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2008年4月 3日 (木)

かじってみたいな、お月さま

フランク・アッシュ 作 山口 文生 訳P3260073
夏の夜、くまくんとコトリが月を見ています。くまくんが「お月さまをぱくっとかじってみたい」と言い出して、まず、スプーンをつけた矢でお月様を射ってみますが、失敗。そこで二人は月に行くロケットを作ります。寒い冬が来る前にコトリは南へ旅立ちますが、くまくんは一人でロケットを完成させます。さて、乗り込んだは良いのですが、そこでぐっすり眠ってしまったくまくん。無事に月まで行って、お月様の味見は出来るのでしょうか?

ロケットに乗り込んだとたん冬眠に入ってグーグー寝込んでしまうくまくんは、マヌケだけどおおらかで、何ともいえず良いです。

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2008年3月15日 (土)

月あかりのおななし集

アリソン・アトリー 作 こだまともこ 訳 いたやさとし 絵
『グレイ・ラビットの冒険』のアリソン・アトリーによる小さな童話が6つ入ったお話集。妖精や小人、人の体を離れる影法師など、不思議なかわいらしいお話が揃っています。登場する子供達は、掃除婦や洗濯婦などの貧しい家庭の子供達が多いですが、どの子も元気で、庶民の家庭らしく純朴です。
この本は、翻訳者がイギリスの田舎の教会の裏庭でやっていたガレージセールでたまたま手にとってみたら、アリソン・アトリーの本だった・・・という、それこそ「魔法の力」でもはたらいたのでは・・・?というエピソードがあります。
タイトルには「月あかり」とありますが、お話自体はあまり月とは関係ありません。月あかりの下、子供に読み聞かせ、あるいは大人も読んで下さい・・・というニュアンスでしょうか?

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