おばけ・妖怪の絵本

2008年11月10日 (月)

ニコラス・グリーブのゆうれい

トニー・ジョンストン 作 S・D・シンドラー 絵 きたむら さとし 訳P7140107
雪に閉ざされた古い農家で、主人のニコラス・グリーブは亡くなった。凍える寒さの中、家族はせっせと埋葬したが、じゅうぶん深い穴を掘らなかったため、1年後、子犬が1本の骨を掘り出してしまった。ニコラスの幽霊が自分の骨を求めて化けて出てくるが、骨は何の因果か、子犬→馬車→船→海の底へと場所を変えていった・・・。
骸骨のなっても幽霊になっても、なんだかおかしいニコラス。頑固で変なところで我が強い生前の性格もうかがえるようです。

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2008年7月14日 (月)

しにがみさん

柳家小三治・落語「死神」よりP5110012

赤ちゃんを授かった若夫婦。でも貧乏で、食べ物を買うお金が無い。困った主人が出会ったのは、なんと死神!お金も儲ける方法を教えてもらって大金持ちになりますが、贅沢してまた元の貧乏人に。そこへ、大金が入る仕事の依頼が・・・。

明治時代に、三遊亭圓朝がイタリアの歌劇『靴直しのクリスピノ』から翻訳した話だそうです。
怖いイメージの死神が、親切で憎めないキャラで出てきます。
欲に目がくらむと、こんなふうに失敗しちゃうよ・・・という教訓。最後は、生きとし生ける全ての「命の炎」が消えてしまったのでしょうか?

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2008年5月10日 (土)

はらぺこゆうれい

せな けいこ 作P5050038
ガリガリにやせたゆうれい。太った友達ゆうれいに「人間を脅かして、お供えをもらうんだ」と知恵を授かります。でも何だか思い通りにいかなくて・・・。

中国の「幽明録」という本からイメージをふくらませたそうです。

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